松尾あつゆき日記
私は、先日も書いたように書評欄を参考に本を読むことが多いのですが、新聞の記事の中から読むこともおおくあって、今日ご紹介する本は後者です。
「松尾あつゆき日記」(長崎新聞新書刊)と言って、福島の原発に関わる記事の中で、記者が思い出した本の中にありました。そそられて求め、読んでいるところです。
長崎の原爆で、家族3人(妻、子ども2人)を亡くされた方の日記です。自由律俳句を詠む方です。英語の通訳のお仕事をしておられました。作品を少しご紹介します。
あわれ七ケ月のいのちの、はなびらのような骨かな
炎天、妻に火をつけて水のむ
つまよまたきたよおまえのすきなこでまりだよ
大事に読んでいます。東北の震災、津波にあわれた方々のことが頭から離れません。なにができるということもないのですが、気持ちを寄せ祈るばかりです。何も感じることなく通り過ぎていることが多いことでしょう。あと少しで読了ですが、噛みしめて読みたいです。