柿が好き
近頃の若い人たちは柿をあまり好まないと聞きますが、「昔は干し柿欲しさに、小学校から家まで走ったものよ」と母は言います。
私は小さい頃、母の実家で過ごすことが多かったのですが、渋柿の渋抜きを五右衛門風呂なんかでやっていましたし、ドライアイスに入れたりもしていたように思います。まだ結婚していない兄弟姉妹が、皮むきに精を出していました。
ところで、正岡子規は大の柿好きだったとか、それで「柿くえば・・・」の歌があるのですね。私も大好きで、朝夕しっかり食べています。胃薬を飲みながらも食べています。おかしいでしょ、でもおいしいのですから仕方ないのです。
「風呂敷をほどけば柿のころげけり」も子規の作です。同時代に生きていなくて良かった、と思うのであります。しばらく柿を楽しむといたしましょう。